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2015/06/13

まるで私が墓標のように

空に還らず地に堕ちた羽に
道の端で横たわる躯に
もう動かなくなった者達に

ほんの小さく力を入れただけで折れる線の先から上る煙に
乗って帰れと無茶を言う

風に流れて消えるただの煙にそんな力があるものか

それはきっと何千何万と繰り返す内に誰かが編み出した
祈りと言うもので

呪文のように様式すらあるもので
立ち振舞にも礼儀を選び
形を尊ぶ物に見える

ただ私が『祈り』と呼ぶ感情は
酷く澄み切って何も住めぬ沼の水面の凪のようで

言葉を発することを許さずに
ただそこに鎮座する

故に
何の儀式も私には意味が無いもので
何か価値があるのかもわからないまま
ただ私の「祈り」を私の中に鎮座させたまま

冥福を祈る者の背中を眺め
列を乱さぬように務めるだけだ

私の中にある『祈り』は
酷く澄み切った水面の水面の凪のようで
柔らかさを持った水晶のようで
何の生き物も生きてはゆけず
堕ちたものを飲み込み、沈め、ゆっくりと透青色に溶かしてゆくものだ

故に
私の『祈り』に
私の『宗教』に
私の『神』には

何の道具も何の言葉も何の動作も必要とはしない

ただ『祈り』を抱え、そこに立つ。
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