2017/06/09

無題

いっそ最初から誰にも愛されていなかったなら
そちらの方が存分に相応しかっただろうに

僕は愛されて育ったことを知っている
守られて、慈しまれて、尊ばれて、
それを望む者からすればこの喉引き裂いても足りない程に欲しただろうそれらを
何の努力もなく甘受して生きてきたことを知っている

飢えも知らず
凍える寒さに震える事も知らず
理不尽な暴力に晒されることもなく

ああ、物語なら
そうして育てられた主人公は
人を愛し愛されて
死の間際に「幸せだったね」と振り返るのに


僕は
彼らの輪の中にいるフリをして
彼らをいつも遠くから眺めてる
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2017/04/18

雪耐えて梅花麗し

冬の寒さと雪に耐えたからこそ
梅の花は美しく咲くのだと

今はもうない校舎で聞いた話
そこから毎年見る風景は

咲き誇る前に
風と雨に打たれ散る様の美しさ

そこまで含めて語ったのなら
先生あなたを今更尊敬しよう
けれどそこにあったのは
ただただ努力は美しいということだけだったのだろうなと
先生あなたの価値観は
今になっても乾いて笑うことしかできない

雪耐えて梅花麗し
春の嵐に終と消え
不撓不屈と残るのは
花も残らぬ木の幹のみと
根を忘れて人は歌う

咲かずして散るとても
悔い残らぬならそれで良し
2017/03/17

LAST DAYS IN CRYINGSHELL

いつもあるのは希望より絶望で
手のひらを滴るのは不安と焦燥で
鳩尾を抉るのは理不尽と疑問で
考える方が頭おかしいっていうような最悪な展開の想像ばかりが渦巻いて
それらを内包したまま、人を傷つけない様に振る舞って
この世より残酷な地獄なんてあるものか

いっそ初めから「お前は狂人なんだ」と誰か証明書をつけてくれたなら
それを掲げて笑い狂えるのに、そんなものはなくて
僕は僕が狂っているのかいないのかわからないから
正しいと思える方向を探し続けては
正しく有りたいと思うのと同じくらい逆方向に
いっそ殺してみたいと思うんだ
全て壊して見たいと思うんだ
思うままに何もかも後先考えずに破壊衝動に身を任せて見たいんだ

世界の終わりは足元にあるよ
言葉にすることもできないこの感情

思うままにやってしまえよと僕が嘯き囁いて
そんなことをしてはいけないと僕が泣き叫ぶ

矛盾の嵐の中で千切れそうになりながら
一体何の為に生きていかねばならないのかと
一体何の為に死なずにいなければならないのかと

そう口に出したなら
誰か僕の狂気を証明してくれますか
誰か僕の正気を肯定してくれますか

どれだけ叫べば伝わりますか
この僕の絶望と希望と焦燥と苛立ちと悲しみと怒りと喜びと――

言葉にすることも追いつかない感情が
2017/03/16

dekirukoto

別に世界を救えるとかそんな気は全くしないけれど
目の前にある小さな問題を解決する方法を探してしまうのは
そんなにも馬鹿らしいことなのだろうかなって

もっと良い方法を探してしまうのは
邪魔なことなのかなって

分かり合えない溝に浮かべる愛想笑いは
相手を馬鹿にしているからだろうか

もっと楽で効率的で
建設的な何かがあるような気がするけれど

分かり合えないからと切り捨て割り切りあしらえば
馬鹿にした人と変わらないんだろうなと思うと
切り捨て割り切りあしらう以外の
全体をうまく転がす魔法のコトバを探してる

PCみたいに人それぞれにもスペックがあって
向き不向きがあって
2Gメモリのネットブックでフォトショを動かしているような人に
もっと早くしろよというのは
効率的でも建設的でもなんでもなくて
メモリを足せばいいんだよって
人のカスタムはそんなに簡単にいかないわけで

別に世界をより良くしたいとかそういう気持ちは全くなくて
命投げ出して人生全てぶちかましても
解決できない問題の存在は感じているけれど

それでも
目の前にある小さな問題が解決することは
どれだけ小さくても喜ばしいことだと僕は信じてるし
それを喜べなくなったなら
多分何を楽しめば良いのだろうと、ぼんやりと
退屈な話を聞きながら思うのだ
2017/02/20

雨はまだ降らない。

生きていくのに必要ではないことに
何故そうも拘ってずっと続けているの

金にならなければ、金を食うばかりで
誰に求められちゃいないのに

もしもこの熱量を違うベクトルに
例えば仕事とかに向けていたのなら
成功しちゃったりしてたんじゃないの

なんてね

あれはいつの中二病なのか
ずっと前から規定の事実として
そう決めてしまったことが運の尽き

結局、辞め時がわからないだけの話
喫煙みたいに健康を阻害するだけの習慣みたいだね

何にもならないということは
とうの昔に諦めついたことで
これらは未だに諦めつかなくて
まだ何かあると
一人で無駄にくるくる踊ってるだけのこと

そんな遠くない昔に
友達が言っていたよ
「雨乞いで雨がどうして降るのか知ってるか」
「雨が降るまでやるからだ」
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